新年が明けた。2020年の干支は「子」。十二支の1番目に数えられ、「増える・繁栄」の意味が込められる。「新たな命」の誕生を歓迎したい。
今年は7~9月に東京五輪・パラリンピックが開催される。メイン会場の国立競技場は元日のサッカー天皇杯決勝、鹿島アントラーズ対ヴィッセル神戸戦でこけら落としが行われた。56年ぶりに東京で開かれるスポーツの祭典の舞台は整った。
県内では五輪サッカー競技が鹿嶋市のカシマスタジアムで、男女11試合が行われる。国内外の来場客が多数訪れる鹿嶋市や神栖市などは受け入れ準備に力が入る。7月5、6日には聖火ランナーが県内をつなぎ、開幕直前の機運を高める。昨年の茨城国体に続き、スポーツのビッグイベント。おもてなしの心で来場者に接したい。
昨年は台風による被害が相次いだ。復旧・復興はいまだ道半ばだ。今年こそ霞ケ浦に映える青空のように穏やかな日常を願う。
優れた大局観と機を見るに敏な判断が求められる本県関連企業・団体のトップが新年を展望した。