茨城県関連企業・団体新年展望

2020
㈱長寿荘
代表取締役社長 海野 泰司氏
五輪で観光ビジネス革新
弊社は今年、東京五輪とともに創業70周年を迎えます。国内のホテルは、この1年で約10万室増加し五輪後の景気後退を危惧する声もありますが、私たちはこの劇的な環境変化を新たな成長エンジンとし、海外へ突き抜けてインバウンドやMICE開催を発信する国際観光ビジネスへ転換する好機と考えております。
政府は2020年の訪日外国人数を4000万人に上方修正し、「世界レベルのホテル50カ所新設を目指す」と具体的な目標を掲げました。弊社もホテルの環境整備やマーケティングに注力し、台湾、香港、タイなど現地セールスを実施した結果、茨城の観光資源、観光ルートづくり等、インバウンド誘客へ確実に成果を収めました。同時に国際社会に対応する企業内人材育成の場としてホテルビジネスの知識、技能を学び、プロフェショナルなスタッフを養成する「長寿荘カレッジ」を展開しています。
私たちホテルがイノベーターとなり、激変する観光ビジネス環境に対応しなければなりません。長期間の余暇の過ごし方、ビーガンや宗教食制約、各国の習慣や文化の理解等、グローバルな知識と経験が必要となり、長期滞在と消費拡大を実現させるホテルの創出こそが、日本最大の観光課題です。「ハイバリューカスタマー」と呼ばれる世界をフィールドにしている顧客から評価されることが、今後の重要な観光施策です。
私たちは北関東や首都圏の広域観光資源をつなぎ、グローバルな観光ビジネスを目指すともに、コーポレートビジョンである「First Call Hotel」、100年先も一番に選ばれ、顧客価値を提供するホテルを全力で目指してまいります。
ひたちなか市大平1-22-1
資本金1億円
創業1951年11月
事業内容/ホテル、ウエディング、宴会、レストラン、写真の各事業 従業員数226人(2019年1月現在)
http://www.hotel-crystal.jp/