茨城県関連企業・団体新年展望

2020
水戸赤十字病院
院長 佐藤 宏喜氏
がん、周産期、救護に注力
水戸赤十字病院は1923年(大正12年)に現在地に開設して以来、昭和、平成と時代をつなぎ地域の皆様へ医療を提供してまいりました。元号「令和」の発表と共に院長職を拝命し、100周年を目前にした歴史の重みを実感すると同時に、時代の節目を迎え身の引き締まる思いです。
全国91の赤十字病院の中で、水戸医療圏に位置する当院が注力すべきは、がん診療、周産期医療、そして災害救護と考えております。
がん診療は、消化器がん、乳がん、泌尿器系腫瘍、婦人科腫瘍などの外科的治療を中心に、各診療科の連携のもと集学的治療を実践しています。中でも消化器外科、泌尿器科、婦人科領域は低侵襲治療として腹腔鏡下手術を多数行い、さらにロボット支援下手術を保険診療で実施できる体制を整えました。昨年度、手術支援ロボット・ダヴィンチを最新のXiに更新し、より細密な動きが可能となっております。
周産期医療は昨年より診療科医師主導でアメニティや食事を見直し、妊産婦にとって魅力ある病院へ環境改善するプロジェクトを立ち上げました。少しでも多くの方に「この病院で出産したい」と思っていただければ幸いです。
災害救護は赤十字の使命であり、昨年10月の豪雨水害の際は、傷病者の搬送、救護班や心のケアチームの派遣、救護所の巡回を行いました。救護班6チーム、DMAT2チームを常備していますが、さらなるスタッフの充実に努めたいと考えております。
100周年を間近に控えた今、新時代のニーズである在宅医療、広域連携の観点からも「地域に愛され、信頼される病院」を目指して歩みを進めてまいります。
水戸市三の丸3-12-48
☎029(221)5177
開設/1923年6月14日
許可病床数/442床
http://mito.jrc.or.jp/