昨年は情報通信技術の飛躍的進展により、金融機関を取り巻く環境が大きく変化した年でした。そのような中、地域の金融機関としての使命を再認識し、この地域とともに歩んでいくために、お客さまとの接点を重視した施策に取り組むことが大切です。

県西地域を主な営業エリアとする当金庫の景気動向について、大規模金融緩和の長期化および人口減少や高齢化により、金融機関を取り巻く経営環境は厳しいものになると予測しています。このような環境だからこそ金融仲介機能の発揮に向けた取り組みを強化し、地域経済の活性化に貢献したいと考えています。

５月に当金庫は創立１１８年を迎えます。社会・経済環境の変化に対応することは当然ですが、環境が変化しても基本的な経営理念は変えるべきではないと考えています。

当金庫の経営理念は「地域とともに歩む」ことです。人口減少が続く中、安定的な経営を維持していくためには、まず自分自身をよく知り自らの「強み」をさらに強くすることが必要です。当金庫の「強み」は、地域のお客さまとの接点を大切にし、親密な関係を長く維持することで蓄積したさまざまな情報を基に、お客さまのニーズに即したサービスを提供する「地域密着型金融」です。今後はこの取り組みをさらに深化させていきたいと考えています。

また、全国２５７信用金庫のネットワークを活用して、より高度な金融サービスの提供や地方創生のお手伝いができるのではないかと考えています。今後とも、お客さまとの接点を大切にしながら、地域とともに歩む金融機関としての役割を果たすことで、地域社会の発展に貢献してまいります。