茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2020
茨城むつみ農業協同組合
代表理事組合長 関根 芳朗
販路拡大でブランド強化
農協を取り巻く環境は大きく変化しています。昨年4月の終わりに組合長に就任し、1年目は組織経営という観点から入り、職員の協力を得て進めてまいりました。引き続き経営改革に努め、生産物をどう有利に販売していくかが当農協の使命となります。

新年度は組織や機構を見直します。境町では森戸、猿島、長田、静の4支店を1カ所に統合し、夏には効率化と支店運営の強化を目的として新支店で業務を開始します。最寄りの店舗が遠くなる方々に対しては、渉外係を増やし対応いたします。営農関係は従来通りで、肥料や農薬を扱う配送センターは森戸地区で変わりません。

当農協の主力生産物はレタス、キャベツなど露地栽培の葉物野菜です。エンドユーザーに近い量販店にどのように届けるか、販売ルートを増やしていくかがブランドづくりの基礎と考えます。量販店での評判が上がり、市場そして産地を動かすようにするのが農協の仕事です。

そのためには農協の考え方を農家に説明できる営農指導員の育成が必要です。職員の資質向上のためOJTによる人材育成も図ってまいります。

次に品質と数量の安定が課題になります。レタスならば「3~5月の時期は茨城むつみ農協」と卸売会社や量販店から指定いただければ、安定販売につながります。こうした一連の流れを目に見える形にして、お客さまが産地に来て農家と握手するような関係を築きたいと考えます。

当農協のブランドを高めるため、職員は多くの声を聞かねばなりません。職員と生産者がお互いに理解し合って進んでいく1年にしたいと考えています。
本店/境町長井戸23
☎0280(87)1161
事業内容/信用、共済、購買、販売、保管、利用など 
主な事業所/本店、支店、営農センター、道の駅ごか農産物直売所など