当社は１９９１年に電気通信工事業として創業しました。時代の変化と要望に応える形で少しずつ業務の幅と規模を広げ、今では電気設備・ネットワークシステム・消防設備の設計、施工、保守まで「ワンストップ」で担える体制を整えるに至りました。

昨年３月には、業務の拡大に伴い手狭になった旧社屋から、土浦市東若松町に建設した新社屋に本社を移転しました。新社屋は最先端の環境性能を備えたゼロエネルギービル（ＺＥＢ）に認定され、建物の消費エネルギーの60％を省エネと創エネで削減できます。また、免振構造を採用し、非常用電源と井戸を備えた災害に強い設計で、災害発生時には避難所として地域の皆さまに開放します。

当社は今春、那珂市に完全人工光密閉型の植物工場を着工します。太陽光も外気も遮断しＬＥＤ照射と水耕栽培で葉菜類を生産する工場で、来年４月の稼働を目指しています。まずは需要があり栽培ノウハウが確立しているリーフレタスの生産からスタートする予定です。

完全人工光密閉型は、就労者減に苦しむ日本の農業を救い、世界的な食糧危機の解決に役立つ画期的な技術と言えます。異業種への参入に見えるかもしれませんが、栽培に必要なＬＥＤ照明、室温や湿度、ＣＯ２濃度を制御するデータ管理は、これまで培った技術の延長線上にあり、当社の新たな柱に成長する可能性を秘めた事業です。

当社は、経済産業省が選定する「地域未来牽引企業」に選ばれました。これを機に、今後も未来への確かなビジョンを描きながら、事業を通してお客さま、地域社会に貢献できるよう一層の努力を続けてまいる所存です。