茨城県関連企業・団体新年展望

2020
茨城県銘柄豚振興会
会長 鴨川 隆計氏
ローズポーク磨き上げる
昨年は豚コレラの感染拡大により、生産者や関係機関が極めて高い緊張感を持って過ごしました。豚コレラが26年ぶりに発生してから7県に農場感染が拡大しており、予断を許さない状況が続いております。引き続き緊張感をもって防疫体制の強化を図っていくことが必要だと考えています。
一昨年に環太平洋連携協定(TPP)、昨年2月にEUとのEPAが発効され、スーパーでは輸入豚肉の取り扱いが増えています。また日米貿易協定が1月1日に発行することになり豚肉にかかる関税がTPPと同じ水準まで一気に下がるため、輸入豚肉の取り扱いが増えることが予想されます。一方で、世界的に広がりを見せるアフリカ豚コレラの感染の影響で輸入豚肉が一段高となり、国内シェアに変化が生じ始めています。
この状況は消費者の選択肢が増え、豚肉への購買意欲が増加する機会とも捉えられます。それをチャンスと捉え、前向きにブランド価値を創造することが重要です。厳しい競争の中で打ち勝つためには安定した生産体制と明確な差別化が求められています。
ローズポークは、36年のロングセラーブランドとして君臨してきましたが、地域に馴染みすぎて新鮮さが薄れてきてはいないでしょうか。変えるべきところは変え守るべきところは守り磨きをかけていき、時代の変化に対応できるブランド豚を目指していくべきと考えております。昨年から持続可能な生産基盤確立と指定生産者の所得増大を目指し、新たなブランドコンセプト構築に取り組みました。今年は新たなロゴマークをシンボルマークにブランドコンセプトに基づいた販売戦略を展開してまいります。
茨城町下土師1950-1 県内で生産される銘柄豚「ローズポーク」の生産振興及び流通の確立を図る。指定店は販売するお店147店舗、ローズポークを食べられるお店73店舗。
http://www.ib.zennoh.or.jp/rosepork/