茨城県関連企業・団体新年展望

2020
北つくば農業協同組合
代表理事組合長 吉川 君男氏
梨のブランド向上目指す
昨年は飛躍の年だったといえるでしょう。こだま西瓜(すいか)部会が第48回日本農業賞の特別賞を受賞しました。組織を挙げて品質向上に取り組み、「立夏」の日を「こだまスイカの日」に定めるなど販促戦略も練りました。それらが奏功し、ここ3年ほど安定した価格で取引が続いています。受賞は産地として認められたと受け止め、感慨深いです。
ある経済誌の特集記事では、全国の農協のうち経営状況などの総合評価で第3位にランクされるという高い評価を受けました。それが契機で内閣府の規制改革推進会議にも招かれ、当農協の自己改革の取り組みについて説明する機会を得るなど、全国から注目を集めました。
今年はこだまスイカに続いて主力作物の一つである梨のブランド力アップを図ります。江戸時代末期から梨の栽培が始まった歴史ある地域で、選果場の一元化を進め、一層の品質向上を目指します。昨年から始まったコメの輸出にも力を入れていきます。
現在10人いる営農指導員の資質向上にも引き続き取り組みます。人事異動に左右されない専門業務従事者として育成し、栽培から販売まで一貫して指導する体制を作ります。昨年度は国立大から女性3人を新卒採用しました。これまで営農指導員は男性ばかりでしたが、これからの農業経営には女性の視点も必要です。将来この地域の農家を指導できる人材になってほしいと考えます。
JA新3カ年計画の2年目にあたり、信頼され、時代の変化に対応できる組織として魅力ある事業を展開していきますので、組合員の皆様におかれましては、より一層のご理解とご支援、ご協力をお願いいたします。
筑西市岡芹2222 ☎0296(25)6600
事業内容/販売、購買、信用、共済、利用など
事業所/支店10カ所、営農経済センター3カ所
http://www.ja-kitatsukuba.or.jp/