当社の中核である不動産事業は、お客さまの不動産に関する課題解決にお応えする不動産ソリューション事業の拡大に注力しました。マンション販売では、当社として初めて土浦駅前、いわき駅前に新築、分譲を開始しました。

かねてより進めてまいりました日立市公設地方卸売市場跡地開発は、商業施設「シー・マーク・スクエア」として今年３月オープンします。人気の店舗や映画館が出店、共用スペースには足湯などを設置し、隣接の東滑川ひかりも公園と歩道橋で結び回遊できるなど、地域での「にぎわいの広がり」につながる施設とすることができました。

今年７月の東京オリンピックは、諸外国から観光客が多数訪れることが予想され、インバウンド需要による消費拡大に期待しています。一方、県北地区にあっては高齢化、人口減少の流れがさらに加速し、経営を取り巻く環境は一段と厳しくなると考えています。そうした中では、事業構造の転換、コスト競争力の強化や生産性の向上に努めることが不可欠と考えます。

当社は、今年４月１日付で、日立グループ内で京浜地区を中心に不動産関連事業を手掛ける株式会社日立アーバンインベストメントと合併し新会社を設立することになりました。また、合併に合わせ、日立グループ製品の梱包等を手掛ける流通サービス事業を株式会社日立物流に譲渡することになりました。

体制は変わりますが、当社が目指してきた「優れた商品・サービスの開発を通じて、地域への貢献・活性化と全ての人々のＱＯＬ（生活の質）向上に貢献する」との使命は新会社に引き継がれますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。