茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2020
伊勢甚本社
代表取締役社長 綿引 甚介
インバウンド需要に好機
昨年は創業295年と言う節目の年を迎え、300周年という記念すべき年へのアプローチと位置付け、スタートを切りました。地元に育てて頂いた企業として、弊社のホテルやブライダル施設を地域社会に提供できるよう、従来の『結婚式会場』から身近な日常性のある施設として転換を図ってまいりました。結婚式を中心に、人生のライフイベントの減少傾向は続いており、まだまだ逆風が予想されますが、出会いの場の創出、新たな価値創造など業界ができることはまだまだあります。地域との綿密な繋がりの下で、皆様に「ありがとう」と言って頂けるよう、変わらず努力してまいります。

また、昨年の茨城国体におきましては、弊社の水戸プラザホテルに天皇、皇后両陛下をはじめ全国各地から多くのお客様にご来館を頂き、来水される海外からのお客さまの国々も多様化して華やかな一年でもありました。今年は東京オリンピックが開催されます。鹿嶋でのサッカー競技の開催や県内における事前キャンプがあり、ホテルにおいても既に選手団の宿泊やキャンプの受け入れを開始しております。ラグビーW杯の盛り上がった流れをそのままに、宿泊業はインバウンド需要で大きなチャンスを迎えます。開催期間中のPRはもとよりその後、波及を残せるかが今後の業界を決めてまいります。

当社は不動産業とサービス業の二本柱で経営を続けて参りました。その企業ドメインは変わらないですが、同じフィールドでも「改革と進化」は絶対条件です。生涯顧客の創造は当社のゆるぎない経営方針であり、そのための人づくりは企業価値の原点です。「人財を残す」そんな会社であり続けます。
創業/1724(享保9)年
本社/水戸市泉町
事業/伊勢甚本社グループとして不動産、ホテル・ブライダル(7店舗)、レストラン(2店舗)、学童保育事業(4店舗)を展開