茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2020
茨城大学
学長 三村 信男
SDGs実現を目指して
本学は昨年、創立70周年を迎えました。茨城新聞の記事と卒業生インタビューで構成したビジュアル年表などを通じて70年間を振り返り、地域の知の拠点としての役割の重さを改めて実感しました。大学の知と人材を活かして、世界と共に持続可能な開発目標(SDGs)実現へ向けた様々な取り組みをさらに進めたいと考えています。

本学の教育力・研究力を活かす取り組みとして今注目を集めているのが、新しい社会人リカレント教育(学び直し)のプログラムです。昨年、関彰商事、サザコーヒー、那珂市といった県内企業・自治体と連携し、それぞれの職員向けにカスタマイズした教育プログラムをスタートしました。受講者からは「学びに対する新鮮な驚き」や「働き方が変わった」といった声が届いており、これからも拡充を図っていきたいと考えています。こうした取り組みによって、多くの方々の新しい学びへの挑戦をサポートし、活力のある生き生きとした地域づくりへとつなげていくことを目指します。

昨年も台風19号の甚大な被害など、自然災害が年々激甚化し、地球環境の変化を実感させます。それを受けて、国際的に気候変動問題への関心と取り組みが一層高まっています。この問題について長年研究に取り組んでいる本学においても、「茨城県地域気候変動適応センター」の開設、台風19号災害調査団の発足などを進めてきました。

こうした取り組みをさらに加速化し、発展させていくための体制づくりを現在進めています。持続可能な地域・地球社会づくりに貢献する大学として一層努力していく所存ですので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
水戸キャンパス(人文社会科・教育・理学部)/水戸市文京2-1-1
日立キャンパス(工学部)/日立市中成沢町4-12-1
阿見キャンパス(農学部)/稲敷郡阿見町中央3-21-1