茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2020
社会医療法人若竹会
理事長 竹島 徹
一貫した質の高い病院へ
昨年、当病院には2つのトピックスがありました。1つは昨年9月、牛久市の医療機関として初めて、「災害拠点病院」の県認可を取得したことです。

首都直下地震など大規模災害への関心が高まる中、災害拠点病院の認可を得たことは、地域の信頼という面でも大いに意義があります。今後は、発災時に多発する重症傷病者の受け入れをはじめ、地域の災害時医療の中核的な役割を担ってまいります。

もう1つは土浦市の都和病院のM&Aで、昨年11月に合併が完了しました。同病院には慢性期療養病床が42床ありまして、この機能を合併によって当法人に取り込み、規模拡大と機能の充実を図るのが狙いです。都和病院としてはマンパワー不足を解消できるメリットがあります。

医療界における2020年度は財務省による診療報酬マイナス改定の機運が極めて強く、大変厳しい年になると予測されます。運営の効率化に努め、マンパワーや経費に対しても敏感に対処していかなくてはなりません。

こうした中、当院が目指すのは「スーパーケアミックス病院」です。スーパーケアミックスとは、予防から救急医療、急性期、回復期、そして慢性期と、複数の機能を持った病棟から在宅ケアまでをカバーする形態を言います。

当院としましては、先進医療から介護生活支援まで、行政を結びながら地域の医療を最適化し、一貫した質の高い病院を目指してまいります。

当法人のスタンスは「医療と介護の密接な連携」です。法人内で医療と介護に携わる職員約1300人が「1人の人を大切にする慈愛の医療と福祉」という理念の下、活動を続けてまいる所存です。
つくばセントラル病院/牛久市柏田町1589-3
☎029(872)1771
開設/1988年12月1日
病床数/313床