昨年の県内経済は、海外経済の減速等から輸出・生産は弱含みで推移し、個人消費は消費増税や台風被害の影響等から、これまでの底堅い動きに一服感がみられました。先行きについても横ばいの動きになるとみられています。

こうした中、当行は中長期の経営戦略「将来ビジョン」の実現に向けて諸施策に取り組んでおり、昨年４月より第４次中期経営計画「Ｒｉｓｉｎｇ　Ｉｎｎｏｖａｔｉｏｎ　２０２２～選択と集中～」をスタートさせました。基本戦略に「サービス品質」「経営資源」「営業力」の３つのイノベーションを掲げ、「選択と集中」を徹底的に行う中で、地域のファースト・コール・バンクとして質の高い金融サービスの追求と、収益向上に努めてまいります。

今年は、この取り組みを加速させ、親身になってお客さまのご要望に応えるコンサルティング営業を展開し、これまで以上に親近感のある銀行を目指してまいります。中でも、地元中小企業のお客さまに対しては、事業性評価に基づく本業支援を徹底するとともに、個人のお客さまには資産運用アドバイスや資産形成支援を行うなど、お客さまの課題解決に積極的に取り組んでまいります。また、ヒューマン・アセット（人的資源）が企業成長における最重要事項だと考え、従業員のサイコロジカル・セーフティー（心理的安全性）を確保し、モチベーションと生産性の向上に力を入れてまいります。

当行は、今年３月に創立10周年を迎えますが、地域の皆さまに感謝の気持ちを示すとともに、さらなる飛躍を実現するため、培ったノウハウやネットワークを基に、引き続き地域社会の持続的成長に貢献してまいります。