２０１９年は東京、神奈川、千葉、埼玉、福島各都県と県外の工事が多く、全体工事量の60％が県外でした。１物件が２年以上もかかる大型工事が多く、安全・品質の管理に加え、シビアな工程管理に気の抜けない１年でした。

現在、建設業界は人手不足で仕事の依頼があってもお断りしなくてはならない状態が続いていますが、未来永劫（えいごう）、今の工事量があるとは到底思えません。「モノのインターネット（ＩｏＴ）」や、ＡＩのテクノロジーが急速に進展し、多くの企業で早期退職やリストラ、雇い止めなどが報道されています。さらに景気も米中貿易問題から、下方修正を余儀なくされる国内企業が多く見受けられます。建設業界は１年遅れでその波が来ると言われており、先行きが懸念されます。

そのような中、働き方改革の観点から長時間労働の抑制、４週８休、生産性向上と難題が山積しています。これらを解決するには経費が大きくアップします。今、景気が良いときに、生産性を上げる道筋をつけなくては企業の存続はあり得ません。しかし、われわれの仕事は人手に頼るところが多く、生産性向上は大変大きな課題です。

現在、わが社は多能工（誰でも・何でもできる）工法やユニット・プレハブ化工法、大型化・ノンセパ工法、「特殊な自在円形、足場・型枠」の取り組みをしています。営業不足ですが、少しずつお客さまに浸透してきました。

いずれにしても、若者が国や地域を守るために将来を託し、生きがいや自信の持てる魅力ある職業であることを実感できるようにすること、そして明るく伸び伸びと働ける職場環境を構築することが私たちの使命と思っています。