茨城県関連企業・団体新年展望

2020
茨城県信用組合
理事長 渡邉 武氏
中小企業の課題克服支援
2019年を一言で申しますと、自然災害に翻弄された年だったという印象です。被災された方々にはお見舞いと一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。当組合は被災された方々への金融支援をはじめとして、県内中小企業・小規模事業者や生活者への円滑な資金供給や本業支援といった、金融仲介機能の発揮に取り組みました。微力ながらも地域経済に貢献できたのではないかと思っています。
主な取引先である中小企業・小規模事業者の方々は、少子高齢化や人口減少に起因する地域経済の縮小・人手不足・後継者難など、さまざまな課題を抱えており、厳しい経営環境が続いています。
金融業界を取り巻く環境につきましては、フィンテックを利用した他業態からの参入、キャッシュレス決済の進展など変動の時代を迎えるものと予測されます。複雑化するお客さまのニーズに対し、これまで以上に応えていくことが課題と考えています。
令和元年度から、第9次中期経営計画(計画期間3年)をスタートさせました。将来の構想として「お客さまとともに成長する地域のための金融機関」を掲げ、円滑な資金供給や、創業支援・販路拡大支援・事業承継支援などのライフステージに応じた本業支援に取り組んでいます。
具体的には、ビジネスマッチング展への出展支援、創業者・若手経営者・同業者などお客さま同士のネットワーク作り、外部専門家と連携した個別相談会などを実施しました。キャッシュレス決済導入を支援するため、経済産業省や決済事業者の協力を得てセミナーを開催しました。
今後も、当組合はお客さまの成長を支援し、地域経済の発展に貢献してまいります。
水戸市大町2-3-12
☎029(231)2131
昭和25年、「茨城県商工信用組合」として設立。58年、現商号に改称。県内に85店舗を有し、預金量は1兆円を超える
http://www.kenshinbank.co.jp/