昨年を振り返ると、スタート時点では一昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けましたが、ワクチン接種が進むにつれ、面談とオンラインを併用したハイブリッドな業務スタイルが確立できた１年でした。東京五輪・パラリンピックでは、当社所属の多くのアスリートが参加し、その活躍・勇姿を目の当たりにする中で、私自身もたくさんの勇気をもらい、「コロナに負けない」という強い意志を持つことができました。
　「事故のない安全・安心な社会の実現」という想いから開発されたテレマティクス自動車保険は、ご契約台数１００万台を大きく上回り、今年１月からさらなる進化を遂げます。運転診断レポートなど安全運転につながる各種サービスの提供に加え、安全運転の取り組みを評価し、保険料の割引に反映する仕組みを評価していただき、高いお客さま満足度を実現しています。本テレマティクス技術を活用し、地方自治体と連携した交通安全運動も全国で開催しましたが、「地域密着」によるお客さまに寄り添った保険会社を目指してまいります。
　当社は補償という保険の基本機能の提供にとどまらず、事故の抑制といった未然防止機能や万が一の事故の際にも迅速な回復を支援する機能を提供し、お客さまとともに事故削減に取り組むことで、安全・安心なモビリティ社会の実現、ＳＤＧｓの目標達成に貢献していきます。この考え方を「ＣＳＶ×ＤＸ（シーエスブイ・バイ・ディーエックス）」と呼び、新たな商品戦略として、将来を見据えた社会との共通価値を創造し、社会・地域課題解決に貢献できる新たな商品・サービスの拡充にも取り組んでいきます。