今年は全国女性団体連絡協議会にとって創立70周年の節目となります。終戦後、各地の女性たちによって自然発生的に結成された全国の地域婦人会が１９５２年７月、東京・上野の国立博物館講堂に結集し、当時の全地婦連が旗揚げされました。昭和、平成、令和と移り変わる時代の中で当会は常に女性や暮らしの目線からより良い地域社会づくりにまい進してきました。
　70周年記念式典を４月に開催します。新時代への展望を描く夢と希望に満ちた大会を目指し、筑波大の永田恭介学長、ロボットスーツ「ＨＡＬ」でおなじみの山海嘉之サイバーダイン社長らをお招きし、科学技術の力によって高齢者の生活、介護の未来が様変わりしていく可能性を語ります。アトラクションにも演歌歌手のほか人気のアイドルグループも迎え、高齢者から若い世代まで男女の枠を超えて楽しめる会場となります。
　新型コロナは昨年も世界中で猛威を振るいましたが、日本は感染者も犠牲者も各国よりはるかに少なく抑えられました。マスク着用や手洗いの励行、行動制限に協力的だったためですが、これは元々日本人が清潔好きで他人に迷惑をかけない振る舞いを身に付けているからでもあります。こうした生活文化、マナーを家庭や地域に根付かせてきたのは女性たちです。また、昨年の気候変動サミットなどでも打ち出されたように今後は温室効果ガス削減の取り組みが本格化しますが、これを第一線で担っていくのも家庭、地域の女性たちです。
　家事や子育てから手が離れた私ども「プラチナ世代」はますます活躍を求められます。活力ある地域づくりへ仲間とともにますます輝いてまいります。