茨城県関連企業・団体新年展望

2022
塚田陶管㈱
代表取締役社長 塚田 陽威氏
企業の発展は地域と共に
当社は1951年に法人化し、昨年設立70周年を迎えました。創業は江戸時代で当初は陶土器を製造販売していましたが、1958年から現在の砕石業に乗り出しました。
50年代は高度経済成長期と東京五輪開催を控え、砕石需要はピークに達しました。当社も各地で進む幹線道路の舗装化や高速道路の整備に携わり、その後も筑波研究学園都市やつくば科学万博、つくばエクスプレス(TX)などさまざまな開発事業に関わってきました。
これまでに切り出した石は1億㌧以上に上ります。その採石跡地は岩肌が露出し景観を損ねていたため、地域の住民と共に次世代に残せる山にしようと「ふるさとの山づくり」事業に取り組みました。2011年からは近隣の住民や小学校に協力してもらいながら採石跡地に植樹を行っています。山の環境の早期回復を目指しながら、子どもたちに山に触れてもらい骨材資源と自然環境の大事さを伝える環境教育の場としても活用しています。
設立70周年を記念し、当社は土浦市とつくば市に500万円ずつ寄付しました。寄付金は土浦市では中心市街地近くのスマートインターチェンジ設置促進に、つくば市では筑波山地域ジオパーク拠点の整備にそれぞれ活用してもらいます。
われわれの産業の発展は地域の活性化があって初めて成立します。私の願いは、TXと常磐線の接続です。土浦とつくばが鉄道で結ばれ、さらに水戸までつながれば利便性が増し、新たな人の流れを生み出すでしょう。
今後業界の厳しさはさらに増し、どんな時代でもできる限り地域を支援し、共に発展していきたいと思います。
本社/土浦市藤沢3578
1951年設立 従業員/42人 事業内容/道路用骨材、コンクリート用骨材、再生砕石、産業廃棄物処分他
https://tsukadatokan.co.jp/