新型コロナウイルス感染症の影響を一昨年に続き昨年も大きく受けました。ホテル事業は東京五輪の開催が好材料に働きました。けれども、全体としては緊急事態宣言の発令などによる宿泊客の減少、レストランの営業時間短縮や酒類提供の禁止などがあり、厳しい状況から抜け出したとは言い難い一年でした。
　今年も第６波の到来やオミクロン株の感染拡大などが経済に与える影響が心配です。こうしたことを考えると、営業状況が通常ベースに戻るには、もう少し時間がかかると認識しています。
　現在はコロナ禍で痛んだ経営状況を立て直すべく、全ての事業についてゼロベースで見直しを進めています。見直しに当たっては、「ウィズコロナ」そして「ポストコロナ」を見据えて、各事業の利益率の改善、経営の筋肉質化を図り、企業価値の向上を目指していきます。
　経営理念にもある「地域住民に親しまれる企業として社会に貢献する」会社になれるよう、お客さまに最高のサービスを提供することで、人々に親しまれ、それが地域社会の活性化に寄与していくことにつながると考えています。
　会社のベースとなるのは社員です。社員の誰もが幸せで会社を愛し、誇りとやりがいを持って仕事に打ち込んでもらえるようにしていくことも重要だと考えています。これは、私の責務でもあります。
　今後は感染対策を徹底しながら、ホテル事業はさまざまなイベントの円滑な実施、企業へのセールスの強化やＩＴ企業と連携した戦略的情報発信を図ります。施設管理や設計管理などほかの事業においても技術力の向上に努めて、適切な管理運営を図っていきたいと思います。