茨城県関連企業・団体新年展望

2022
茨城県建設業協会
会長 石津 健光氏
新しい「3K」業界へ転換
昨年は、感染防止対策と社会経済活動の両立を模索する年となり、建設業界が受け持つ災害復旧工事や道路・河川整備など県民生活に直結する社会資本整備への影響も懸念されました。しかしながら、関係者の尽力もあって、作業現場の閉鎖や工事の中断等もなく、円滑に事業を推進できたと考えています。
また昨年2月には県内で15年ぶりに高病原性鳥インフルエンザが発生し、当協会は延べ約1800人を派遣して防疫作業に当たりました。建設業が「地域の守り手」として、災害対応に加え、防疫でも大きな役割を果たすことを認識してもらえたと思います。
少子高齢化の中、業界は、現場の技能者の高齢化や若手入職者の確保難といった構造的な課題に直面しています。
このため当協会は働き方改革やICT活用による生産性向上に取り組むとともに、昨年7月、「いばらきダイバーシティ宣言」を行い、性別や年齢等に関わりなく、誰もが個々の能力を発揮できるよう取り組んでいるところです。
特に、働き方改革については、県内公共工事で一斉休工日を設定し、4月から毎月第1~4土曜の月4回に拡大したいと考えています。
建設業は、地域経済と雇用を下支えする基幹産業であると同時に、災害等の発生時に「地域の守り手」になる重要な役割を担っています。近年、自然災害が頻発・甚大化しており、われわれが担う役割はより大きくなっています。
次代を担う人材の確保と育成に不可欠な働き方改革等に取り組み、「給与が良くて、休暇が取れ、希望が持てる」新しい「3K」業界に衣替えする努力を重ね、社会的使命を果たしていかなくてはならないと考えています。
水戸市大町3丁目1-22 研修会等を通じて会員企業の質の向上を図り、建設業を技術的、経済的、社会的に向上させ公共の福祉と会員の福利増進を図る。http://www.ibaken.or.jp
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