ホテル業界は一昨年に続き昨年もコロナ禍による大打撃を受けました。ただ、公的な助成金や補助金などにも助けられた年でもありました。
　厳しい状況の中でも新たな商品開発を並行して行いました。営業中止や時短営業を迫られる中、ご自宅で楽しんでいただけるようテイクアウト商品の種類を大幅に増やしたり、ウェブ会議用の設備やプランも新たに設定したりしました。また、宴会場を稼働させるために年間を通して自社イベントを計画しました。年末のディナーショーのチケットが発売開始早々に完売できたことはお客さまに感謝しかありません。今期の売り上げは予算比で７割弱の達成を見通していますが、前年比では約１３０％の見通しとなり、少しずつ回復の兆しが見えてきています。
　足元では、リニューアル工事中のつくばセンタービルが今年春に完成する予定です。完成後はスタートアップ企業向けのコワーキング・シェアオフィス施設に様変わりします。隣接する当ホテルとしてもこれらのお客さまのニーズに応えるべくさまざまな商品を展開していきます。
　コロナ禍が終息したとしても以前の市場に戻ることは予想し難く、当ホテルとしても新たな事業の立ち上げや新商品開発に全力で挑んでいきます。その一つとして昨年５月から独自のＳＤＧｓ活動の取り組みを開始しました。内容はホテル公式ウェブサイトで「育てようＳＤＧｓの木」ページをご覧ください。また、茨城県やつくば市の魅力を伝えるために県の「サイクリストに優しい宿」認定や、「いばらきフードロス削減プロジェクト」にも参画し、微力ながら地域の課題解決に貢献していきたいと思います。