弊社は２００５年、学生発ＩＴベンチャーとして創業。19年、米シリコンバレーに現地子会社を設立し、現在はアプリ開発、ＩＴインフラ管理などに加え、ロボティクス事業を推進しています。
　昨年はテレワークやオンライン会議などの普及に伴い、対面コミュニケーションによって従来ごまかせていた暗黙知や属人性に頼った働き方の問題が表面化しました。弊社では業務の見える化・仕組み化に注力し、結果として社員の役割分担や責任所在などの最適化が進み、今後の事業拡大に向けた地盤づくりにつながりました。
　今年は変異種という変数がありますが、期待を込めてコロナ収束により非接触・非対面などの短期的対策の必要性は徐々に薄れていくと予測します。一方で、人はなぜ会社に行く必要があるのか、なぜこの企業に所属しているのか等々、本質的な問いに対する企業の思想はそれぞれ異なるため、テクノロジー活用を加速させるか否か、企業の判断は大きく二分される可能性があると考えます。
　弊社は、店舗やオフィスでの接客業務などにフォーカスした多彩なロボティクス関連サービスの開発を進めてまいりました。今後は取引先企業とのシナジーを意識した新事業の創出を強化したいと思います。具体的事例としては、ＣＧ制作会社との共創によって３Ｄキャラクターを用いた遠隔接客サービスの開発などが既に進んでいます。
　ロボットは「人の役割をすべて奪うもの」ではなく、人々の「夢」と「笑顔」を支え、よりよい社会を実現していくため、欠かせない存在です。私たちはロボティクス事業を通して、人とロボットが共創する未来をつくります。