当法人にとって、昨年は新型コロナウイルス対策の厳しい状況の中、利用者や入居者の安全・安心に配慮しながら、何とかご満足される状態が保てた１年でした。物価・資材の高騰や人手不足など著しく悪条件が続く中、特別養護老人ホーム２施設の建設工事がようやく工期内竣工、引き渡し、登記など完了する見込みで、今年３月にはそれぞれ設計通りの施設が開設できる運びとなりました。熱心で温かいご支援ご指導を賜りました多くの方々に衷心より感謝と御礼を申し上げます。
　２０２２年ですが、日本における少子高齢化と人口減少は、過疎による地方の衰退をますますもたらすほか、現行の年金制度や医療、介護制度方向を左右する大きな社会問題になりつつあります。
　さらに、新型コロナ感染者数は減少しつつありますが、未だに収束の兆しが見られないところに、新たな変異株への備えも必要となって、再びワクチン接種が急務となる現状です。
　当法人は、そのような状況の中、「感染症や災害への対応力強化」を図るとともに、団塊の世代の全てが７５歳となる２０２５年に向けて、高齢者人口がピークとなる２０４０年を見据えながら、「地域包括ケアシステムの推進」「保育、介護人材の確保、育成と介護現場の革新」「制度の安定と持続可能性の確保」を柱として、それぞれの方向性を確立していきたいと考えております。
　今年こそ、全職員一丸となって、心が奮い立つ経営理念を踏襲し、エッセンシャルワーカーとしての誇りと使命感を持って、全ての地域市民に元気と笑顔が取り戻せるよう全力で頑張ってまいります。