２０２１年は新店開店15周年の節目の年として、新ＥＣサイトの立上げや、友の会券のカード化、ＳＤＧｓの実現に寄与するそば栽培「みんなのそば（常陸秋そば）プロジェクト」などに取り組んできましたが、新型コロナウイルス感染の再拡大と県として２度目の緊急事態宣言を受け、入店客数は大幅に減少しました。宣言が解除された後は、自粛明けの反動増や、イエナカ需要の定着・伸長、行政による各種施策の効果などにより、消費マインドは回復傾向にありますが、引き続き予断を許さない状況が続いております。
　２０２２年は感染の再拡大が危惧され、個人消費への影響も懸念されますが、他店との差別化を図り、百貨店ならではの品質・サービスを提供し、リアル店舗の強みを活かしてまいります。一方でＳＮＳなど情報発信の強化と昨年11月に立ち上げた新ＥＣサイトを活用し、新たな客層の取り込みと顧客化を図ってまいります。そのほか、行政や地域団体との連携、他業界とのコラボレーションによる新規事業なども視野に入れ、地域社会の活性化に取り組んでまいります。またサテライト店であるつくばショップは２月に拡大改装を予定しており、化粧品売場を新設します。ＫＥｉＳＥＩ　＆　ｓｏｌｅ（日立）とともに本店との連携を強化し、地域に根ざした営業を目指します。
　これからは、百貨店本来の役割・強みを再確認し、新しい成長ビジョンに取り組んでいく必要があります。本年は全館テーマに「繋（つなぐ）」を掲げ、お客さま・地域・従業員との新しい繋がりを構築し、より強く、より温かみのある百貨店を目指してまいります。