茨城県関連企業・団体新年展望

2022
社会医療法人若竹会
理事長 竹島 徹氏
コロナ禍、地域と絆深め
「コロナから逃げるな。私たちがコロナから地域を守る」―。私どもつくばセントラル病院は一昨年来、これを合言葉に医師、看護師、職員が一丸となって新型コロナと闘ってきました。〈発熱外来〉〈濃厚接触外来〉を玄関口前にいち早く設置し、病棟内も清浄ゾーン、感染ゾーンに区分けしてコロナ専門病床を25床整備。新型コロナの入院患者を迎え入れてきました。ワクチンも当院を接種会場として約2万人に接種したほか、看護師が24時間対応するコロナ電話相談窓口も開設しました。新型コロナを巡る地域の皆さまの不安に相当程度応えられたのではないか、と考えております。
こうした私どもの姿や取り組みが地域の皆さまからもご評価いただけたのか、全国で多くの病院がコロナ禍による受診控えで苦境にあえぐのとは裏腹に、当院はありがたいことに外来患者数が着実に伸びております。コロナ前の患者数を上回る診療科も見られます。コロナ禍は確かに大変な災厄には違いありませんが、地域と当院との信頼や絆を深める機会になったようにも思います。
私どもは今年11月、土浦市の旧土浦協同病院跡地に「土浦リハビリテーション病院(仮称)」と「介護医療院」を開設します。介護医療院は新タイプの介護保険施設で、専門の医学的管理を兼ね備えた要介護者の生活の場となります。県内で新設されるのは初めてで、一挙に計96床の新設は全国的にも例がありません。リハビリ病院では脳血管疾患や大腿骨骨折などの手術・治療を終えた患者のリハビリに理学療法士らが集中的に当たります。超高齢化時代、県南地域の慢性期医療に新たな一歩を踏み出します。
つくばセントラル病院 牛久市柏田町1589-3 ☎029(872)1771 開設/1988年12月1日 病床数/313床
http://www.central.or.jp