昨年も新型コロナウイルスの影響を受けている取引先事業者の資金繰りや本業支援に取り組んだ一年でした。金融機関を取り巻く環境も大きく変化しており、中長期的に安定的な経営基盤を構築するためのさまざまな施策にも取り組みました。
　具体的には当金庫の経営方針である「小口先数主義」に基づき、地域金融機関として地元の皆さまのお役に立てるよう、フェイス・トゥ・フェイスの対話による営業活動をより一層心掛けました。地方創生への取り組みとしては「地方創生支援応援定期預金」により、結城紬など地場産品のＰＲにも努めました。また、金庫内での人材育成にも力を入れており、定期的に理事長と若手職員の情報交換会を開催しています。
　今年も新型コロナの収束には至らないものの、アフターコロナ、ウイズコロナの方向性を探る展開になると予測します。未曽有の感染症がわれわれの日常生活や経済活動に大きな変容を迫る中、事業者の皆さまの本業支援に取り組んでまいります。
　しかし、ピンチはチャンスでもあります。取引先としっかり情報交換し共にこの危機を乗り越えていく覚悟です。
　当金庫の経営理念は「地元とともに心はひとつ」。お客さまとの良好な関係を長期間維持し、蓄積した定性情報を基に相談業務に取り組むことをビジネスモデルとしております。日ごろから培ってきた「お客さまとの接点」は当金庫の最大の強みと自認しております。
　当金庫は今年５月26日に創業１２０周年を迎えます。外的環境がどのように変わろうとも創業の理念を忘れることなく、地域の皆さまと共に歩んでまいります。