茨城県関連企業・団体新年展望

2022
㈱坂東太郎
代表取締役会長 青谷 洋治氏
食べる幸せ、味を追求へ
昨年も多くのお客さまに応援をいただいた一年でした。コロナ禍で来店者が激減して窮地に陥っていたところを、心配してくださった方々が「ばんどう太郎の弁当を取ろう」と呼び掛けていただき、おかげさまで一定の売り上げを確保できました。坂東太郎はお客さまとの濃密な関係を築くことを特色にしております。コロナ禍では距離の取り方に苦心しましたが、その方針に間違いはなかったと確信しました。今年はお客さまの期待に応えるためにはどのようにお返しするか。まさにお礼の年だと考えています。
われわれは平成不況の時に「日本一の幸せ創造企業」をスローガンに掲げました。お客さまのみならず従業員とその家族、取引先を含めた坂東太郎にかかわる全ての人々が幸せになることを願って宣言したもので、今年の事業計画であらためて強調しました。
今年は外食産業の原点に立ち返って味を追求してまいります。「インスタ映え」など見た目の良さがもてはやされる風潮ですが、基本は味の良さです。おいしいものを食べることが幸せの根本であり、目新しいものを食べることではありません。そのためには茨城で生産される優れた食材との出会いを深めていきます。
昨年、自社栽培のメロンやイチゴを使ったフルーツパーラーを本部隣に開店させ、年末には精肉店を併せ持った焼肉店が境町で始まりました。今年も新業態への挑戦を続けます。料理の注文や会計など現場では今後AIの活用が増えるでしょう。その分スタッフにはきめ細やかな対応などより一層の人間力が要求されます。各店がお客さまの要望に耳を傾け、個性ある店づくりを通して幸せの創造に本気で取り組んでまいります。
本部/古河市高野540-3 ☎0280(93)0180 事業内容/和食レストラン「ばんどう太郎」、ステーキハウス「幌馬車」、カフェ「珈琲8代葵カフェ」、菓子舗「蛸屋」など運営
http://bandotaro.co.jp/