当グループは、人間としての成長を促し、社業の発展と地域貢献につなげるため、「学びの心」を大切にしています。「一般常識・教養・道徳」を身に付けることをグループの方針に掲げ、広く好奇心を持って学び、挑戦することを勧めています。コロナ禍でも学びに多く時間を費やすことができ、未来に夢を持って社業へと励む良いきっかけとなったと言えるかもしれません。
　新型コロナウイルス感染症は昨年も猛威を振るい、社会全体が厳しい状況に置かれた時期もありました。その一方で、ワクチンの接種が急速なペースで進み、感染拡大を抑え込むことができました。迅速にワクチン接種の環境を整備した政治の力、そして危機においては、一致団結して行動できる国民性など、改めてこの国が持つ素晴らしさを見ることができました。
　コロナ禍で労働環境も大きく変わりました。テレワークをはじめ、経営環境が悪化した飲食業やサービス業などから別な産業へと労働力も移動しつつあります。働き方改革が進みつつある中で、このコロナ禍がさらなる労働環境の変化や、さらには生活様式自体の変化をもたらすかもしれません。こうした変化に対応できるよう、本年も総力を挙げて取り組みます。
　当グループの先駆けとなった幸武建設は昭和７年に野口弥左衛門五郎大工として創業しました。創業90年を超え、当グループも１００周年を見据える時期を迎えています。この大きな節目に向け、故郷への感謝を忘れず、「陰徳」の心を持って挑戦を続け、社会への終わりなき恩返しを続けていきたいと考えています。皆さまにとって、本年も活気ある素晴らしい一年となりますよう、祈念いたします。