コロナ禍が世界を襲う中、昨年は私たち福祉施設運営事業者にとっても大変な一年でした。施設を利用される方やスタッフの健康を守るため、ご家族の面会中止のお願いや新規利用者の受け入れ停止、レクリエーションの見直しなど徹底した衛生管理の中で業務に当たりました。こうしたご理解を頂きながら、施設利用者とスタッフを合わせた２７００人を超える方たちが誰一人感染することなく毎日を過ごすことができました。
　しかし、コロナ禍はマイナス面ばかりではありませんでした。２０１９年以前までは対面で行っていた会議や面接が約２年の間にウェブで行うことが当たり前となり、これにより私たちの働き方に変化をもたらしました。改めて私たちの意識もイノベーションが必要になっています。
　残念ではありますが、今年もコロナ禍と共生することを頭に置きながら事業を進めなければなりません。介護・福祉業界は既にコロナ以前も、現場で働くスタッフが不足していました。この問題は今後も改善することは難しく、むしろコロナ禍が沈静化するとともに、ますます業界全体で人材不足が顕著になってくることが予想されます。
　いっしんグループは、既に昨年４月から東南アジアのスタッフ約１００人を新規採用することができ、現在人員は確保しています。一方で今年も新規施設の開設や次の施設の建設着工をしていきますのでさらなるスタッフの教育や人員の安定に努める一年になります。私どもは変化していく社会の中でグループ全体の底上げを図り、攻める介護・福祉をしてまいります。
　大言壮語かも知れませんが「いっしんは日本の介護・福祉をします」。