茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2021
アイジー工業
代表取締役社長 若尾 直
美しさ脱炭素に力を発揮
 昨年はコロナ禍によって、50周年を機に予定していた海外事業への着手やさまざまな取り組みを先送りせざるを得ず、我慢に徹した一年でした。しかし、幸いにも影響を最小限に抑えられ、期初に想定した売上高の大幅な減少も避けられ、根強いアイジーファンのお客さまに支えられた一年でもありました。あらためて、お客さまと密にコミュニケートし、基礎を着実に熟す大切さを教えられました。
 今年は、当社が基盤とする建築需要のうち、住宅需要は、人口減少から長期微減傾向ではありますが、大きな変動もなく、底堅く推移するものと思われます。2021年度は本年度先送りされた需要の顕在化が期待され、微増傾向を予測しています。
 一方、非住宅建築分野では、巣ごもり需要やネット通販が広がっていることから、物流センターの建築工事は好調ですが、工場、ビルなど設備投資系の工事は、特にインバウンド需要を背景とした投資を中心に、コロナ禍の影響から着工が先送りされる傾向にあり、しばらく、需要は減少傾向が続くと推察されます。
 市場は必ずしも良い状況ではありませんが、壁材や屋根材をセメント系から軽量な金属系に置き換える流れには変化はなく、当社の製品群の将来は明るいと言えます。当社はトップメーカーとして、機能性に加えて金属ならではの美しさを表現する製品の普及に注力します。昨年新たに操業を開始した水戸工場第3ラインをフル稼働させ、茨城県で生まれた製品が世間を席巻する姿を描き出したいと思います。当社の製品は断熱性が高く、社会の要請であるカーボンニュートラルや持続可能な社会の実現にも大いに力を発揮すると確信しています。
本社/山形県東根市
資本金 2億5350万円
従業員 361人
売上高 228億円
工場/山形県内2カ所、茨城県城里町