茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2021
茨城大学
学長 太田 寛行
地域課題にSDGs活用
 新型コロナウイルスの感染拡大により、対応に追われた一年でしたが、次へ向かってどう目標を立てていくかを考え直す契機にもなりました。
 本学では、「世界の俯瞰的理解」「専門分野の学力」「課題解決能力・コミュニケーション力」「社会人としての姿勢」「地域活性化志向」という、学生が卒業までに身につけるべき五つの「茨城大学型基礎学力」をディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)」として定めています。それらを学生に達成させることが私たちの使命です。
 学生の自己評価により、学びの達成度を年次ごとに調査しています。コロナ禍において遠隔授業が中心となり、対面に比べて学修への影響が懸念されましたが、理解度や満足度、授業外の学修時間などの向上が確認されました。
 こうした知見をもとに、遠隔と対面授業をどのように組み合わせて教育の成果を上げていくかが大切だと考えています。コロナ禍において学生たちが学びを深め、目標に向かっていくのを大学としてサポートしていくことが必要です。
 また、教育だけではなく、地域との取り組みにも力を入れていきたいと思っています。昨年日立製作所と連携し、県北地域の持続的な発展に向けた新たな取り組みを始めました。ものづくりで日本を牽引してきたこの地域における加速的な人口減少は深刻な問題です。
 SDGs(持続可能な開発目標)を踏まえ今後どのようにしたらよいかを考える重要な局面です。総合大学としての強みと研究・教育の力を生かし、地域の課題解決にももっと取り組むことで地域に貢献してまいります。
水戸キャンパス(人文社会科・教育・理学部)
 水戸市文京2-1-1

日立キャンパス(工学部)
 日立市中成沢町4-12-1

阿見キャンパス(農学部)
 稲敷郡阿見町中央3-21-1