茨城県関連企業・団体新年展望

2021
水郷つくば農業協同組合
代表理事組合長 池田 正氏
地の利生かし攻めの農業
私どもは三つのJAの合併から約1年を経た昨年、新執行体制を整え新本店も開所。名実ともに一つの組合として始動しました。いきなりコロナ禍に見舞われ、業務用のコメ・野菜などは外食の自粛で需要減となりましたが、一方で新本店に併設して昨年4月オープンした農産物直売所は想定外の巣ごもり需要に沸き返りました。また、コロナによる世界的な物流の混乱で農産品の輸入が一時ストップ。食糧を外国からの輸入に頼ることへの危うさも浮き彫りになりました。いずれにしろ食事を家の外でも中でも自由に楽しめる日常が一日も早く戻るよう願うばかりです。
JA水郷つくばは生産量日本一のレンコンをはじめ龍ケ崎・ファーストトマト、うしく河童大根などブランド品が多いことで知られます。また、私どものエリア4市2町1村に居住する人口は約40万人に上り県内17JA中の最多です。地元に40万の消費人口を擁し首都圏にも近いという地の利を生かし、地産地消の推進や地元産の魅力を全国にも発信していきたいと思います。
農業は昔のように農産品をただ作ればいいという時代ではありません。絶えず消費者が何を求めているかを探り、新たなトレンドを創造していく攻めの姿勢が欠かせません。野菜もおいしく新鮮なだけでは不十分。地元産ゆえの安全安心をアピールできるかが問われます。レンコンも今やパウダー化され、バームクーヘンなどとして世界へ売り込んでいます。ただ、農業を取り巻く情勢がどんなに変わろうと、「食」は人のカラダと健康をつくる源。食の担い手に求められるのが何より信用・信頼であることは変わりません。私どもは今年も誠実に応えていく決意です。
土浦市小岩田西1-1-11
☎029(822)0534
土浦市、龍ケ崎市、牛久市、かすみがうら市、美浦村、阿見町、利根町の7市町村にまたがった広域JA
https://ja-sgt.or.jp/