昨年は東京オリンピック開催によるインバウンド需要拡大の期待に胸を膨らませ、新しい年を迎えていました。しかし、２月以降新型コロナウイルス感染症の拡大で全世界が止まるという異常事態に直面し、その動向を見守るしかない状況に陥りました。売り上げは旅行事業部門では９割減、バス事業部門では８割減の厳しい状況となり、社員たちは長期間にわたり自宅待機を強いられました。そのような中でも政府の緊急支援策のおかげで、外国人社員を含め誰一人として人員削減することなく全社員で新しい年を迎えられたことは救いです。
　今春、ワクチン接種により期待通りに感染予防が確立されれば、国内需要は順調に回復し、海外に関しても徐々に回復すると思われます。１年越しの待ちに待ったオリンピック開催です。オリンピックを起点に日本国内のみならず、世界中の人々との交流再開も期待できます。旅行業界として、一人でも多くの人に喜び楽しんでいただけるようお手伝いしていきます。
　今後、旅行の形態は変わっていきますが、弊社は求められるニーズを取り込みながら、これまでの事業展開を継続していきます。コロナ対策も継続していきますが、バスに関しては従来から５分ごとの換気システムが搭載されておりますので安心してご乗車いただきたいと思います。
　昨年ベトナムのパートナー企業が航空会社を設立し12月に運航開始しました。コロナ終息後は日本にチャーターベースで就航予定です。オリンピック関連事業、サイクリングサポート事業、茨城県民球団支援事業も継続していきます。２０２１年が新たな発展へつながる年になることを期待しております。