茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2021
茨城県牛乳普及協会
会長 朝倉 実行
牛乳の魅力PRへまい進
 未曽有の事態であるこのコロナ禍で、昨年は県内酪農・畜産業界も混乱に陥りました。牛乳・乳製品は休校による学校給食の停止、外食産業の停滞により、特に春先に消費が落ち込み、一時は生乳廃棄による生産調整も考えられました。しかし、農水省が提唱した「プラスワンプロジェクト」など、消費拡大PR活動が功を奏し、消費者の協力が得られたことで、家庭内消費は伸びを見せ難局を乗り切ることができました。
 ここ2、3年、牛乳は全国的に不足しがちです。後継者不足の問題から離農される方も増えており、県内生産量も減少しつつあります。確かに酪農家というのは非常に大変な仕事であり、生産した牛乳は厳しい検査を通じて生産者の元に届きます。その分、酪農家は自信を持って確かな品質の牛乳を出荷しています。当協会はそうした生産者と、消費者をつなぐ架け橋でありたいと思います。また本県は牛乳生産量全国7位、乳業メーカーも県内13社あり、おいしい牛乳製品に恵まれていることをより多くの県民に知ってほしいのです。
 当協会は牛乳料理コンクール、牛乳消費拡大ポスターコンクールをはじめとした県民参加型PR事業、オープン10年目を迎えた「ミルスタ」の運営、県産食品PRイベントの出店などを行っています。こうした消費拡大事業は今後も時勢に合わせ慎重かつ着実に行います。
 牛乳は今の高齢化社会において、最大骨量を高くしロコモティブシンドロームの防止に役立つとされ、注目度が高まっている食品です。今年は丑年、牛乳の魅力を消費者により伝えるべく、生産者・乳業メーカー・販売者と連携、協力して進んでまいります。
水戸市梅香1-2-54県畜産会館2F
 ☎029(227)4740
JR水戸駅北口付近で「milsta」営業中(午前8時~午後8時)