昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うライフスタイルの変化により、ステイホームでテレビを見る機会が増えました。また、テレワークで家の中の通信環境において高速かつ安定といった品質が重要となったことから、テレビ・インターネット・固定電話という弊社の柱となる三つのサービスは、いずれも昨年と同水準の利用者増加へと戻すことができました。
　四つ目の柱として力を入れてきたスマートフォン事業は高齢者の方々を中心に利用者を伸ばし、１・５倍近く増やすことができました。コロナ禍だからこそ、弊社のサービスが住民の方々に深くご理解をいただくことのできた一年だったと実感しています。
　５Ｇの地域利用目的（ローカル５Ｇ）の免許を取得し、昨年12月に一部地域でサービス提供を開始しました。今後もエリアを拡張し、サービス提供を進める予定です。また、河川の水位監視の自動化による防災対策が総務省の実証事業に採択され、年度末に実証実験を公開する予定です。
　新たな事業として昨年、ホームタウンエナジー株式会社という新電力会社を設立しました。ケーブルテレビのサービスと連携させ、もっと安心でお得な電力を提供していきたいと考えます。
　通信においては、５Ｇサービスはまだまだ整備が遅れている状況であり、コロナ禍や高齢化の状況だからこそ、いざという時にすぐに駆け付けて対応するサポート力が、競争の激しい通信サービスにおいて大きな選択肢となると思っております。長年にわたってそこに磨きを掛け、お客さまのご要望に速やかな対応を実現してきた私どものサービスに共感いただけるものと期待しております。