茨城県関連企業・団体新年展望

2021
東京ガス㈱
茨城事業部長 中山 潔氏
県内産業振興へ体制整う
昨年は、コロナ禍においても、感染対策に細心の注意を払いながら日立市から神栖市を結ぶ都市ガスの高圧輸送導管である茨城幹線の建設工事、2号LNGタンク建設などの日立LNG基地増強工事を順調に進め、3月までの供用開始に目途を付けた一年でした。これにより関東広域における都市ガスの更なる安定供給はもちろん、茨城県内の産業振興に今まで以上に貢献できる体制が整いました。
新年は新型コロナウイルスの影響とともに、デジタル化の進展、価値観の多様化が加速するなど、エネルギーを取り巻く環境も大きく変化すると捉えています。電気・ガスの小売自由化による競争が激しさを増す中で、お客さまに選ばれ続けるためには、エネルギーにとどまらず、生活や事業に有益な情報なども提供することが重要になります。
また、私たちは2019年11月に策定したグループ経営ビジョンで2050年の二酸化炭素(CO)排出量実質ゼロを目標に掲げていますが、先ごろの政府の宣言もあり持続可能な社会や脱炭素化への意識が高まって、社会・経済のパラダイムシフトはますます加速すると考えています。
そのような中、自然災害やコロナ禍にあっても「決してエネルギーを止めない」という信念のもと、当たり前の安心と安全をお客さまに提供していきます。また、茨城県の重要政策である企業誘致にエネルギーの観点からお手伝いすることで、進出企業や地元自治体と価値共創のエコシステムを構築していきます。さらにCOネット・ゼロへの取り組みを加速し、成果を皆さまに還元しながら東京ガスグループ自らも変革し、このパラダイムシフトをリードしていきたいと考えています。
1885年設立
主な事業内容
①都市ガスの製造・供給・販売
②電気の製造・供給および販売
③海外における上流・中下流事業など。
取付メーター数 11,954千件(2019年度末)
https://www.tokyo-gas.co.jp/