茨城県関連企業・団体新年展望

2021
リリーアカデミーグループ
代表 大久保 博之氏
五つの「行動基準」を作成
コロナ禍の昨年は多くの気付きがあり、IT改革と投資を後押ししてくれました。小学4年生以上には全員タブレットを持たせて授業を進める、イベントは観客を制限してオンライン配信する、小さい行事や集会は各教室へリモート配信するなど、各種のIT化を進めました。保育園・幼稚園、小学校、専門学校のどのクラスにも電子黒板かモニターを配置しました。しかし、ITやリモートは万能ではありません。「しつけ」「生活指導」「コミュニケーション能力の育成」は対面の実体験が多くなければ効果が上がりません。そうでないと人間性知能や学力の低下を招いてしまいます。しばらくは新型コロナウイルスの感染防止と教育を両立する覚悟が必要と考えます。
このコロナ禍をチャンスと捉え、全部門を挙げて「インナーブランディング」を推進してきました。当グループには創立者・大久保久子が残したブランドコア「いつもあたたかく、いつもあたらしく。」という言葉があるのですが、それを達成するため「リリーの魔法の行動基準」を作成しました。リリーの魔法で、①課題の発見②課題の共有③特別のアイデアを④スピードと徹底⑤ともに感動、という五つの問題解決指針です。今後、職員にはこの言葉をクレド(信条)にしてもらい、理解を進めていきます。
2004年、水戸市で初めての私立小学校を大方の失敗の予想の中で開校しましたが18年目を迎え、「全国初の幼小一貫教育」の社会的評価も定着しました。現在は四百数十名を超える子供たちが通学しています。リリーはどんな事業をしても、他とは一味違うものが求められていると思います。
幼稚園・保育園7園、私立小学校、2つの専門学校、スポーツクラブ、英会話4スクール、山根スクエア及び職業訓練、学習塾、デザイン会社等で学ぶ延べ5000人を職員約550人で預かっている。
http://www.lilyacademy.jp/