当社は昨年より「働き方改革」の一環として、従業員の皆さまが健康でいきいきと仕事ができる職場環境の整備を目指し「健康経営」を推進してきました。特にコロナ禍でいち早くテレワークやウェブ会議を実施し、セミナーや個別面談などで健康に対する意識改革を進めました。併せて地球環境の保全を中心にＳＤＧｓの啓蒙活動や、ＥＳＧ経営を目指したガバナンスの強化も行いました。
　さて当社は建設・農林業・環境分野の関連機械の製造販売を行っていますが、これらの分野では慢性的な人手不足が問題となっています。その問題を解決するには機械も進化しなければなりません。当社は昨年より、一部の製品に遠隔監視システムの導入を図り、機械の位置情報、稼働時間、メンテナンス情報などがリアルタイムで監視できるようになりました。これにより不具合が発生する前にメンテナンスが可能となります。また現在、数百㌔離れた場所からの遠隔操縦や無人運転のテストを行っており、人手不足の解消に向け、デジタル技術を活用していく考えです。
　一方、モノづくりについては、設計開発から製造・販売までの情報の流れを一元管理し、生産性を高める業務システム構築を目指しています。また今後普及が期待されるドローンを活用するため、認定スクールを開校し、多くのパイロットを養成しています。
　本年はコロナ後を見据え、多様な働き方やデジタル化が一層進むと思います。事業を変革するデジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）を推進することにより業務の効率化を図りながら、将来に向けた新たなビジネスの創出を目指していきます。本年もよろしくお願い申し上げます。