茨城県関連企業・団体新年展望
トップが語る
2021
土浦商工会議所
会頭 中川 喜久治
地場企業のIT化後押し
 昨年のコロナ禍、当商工会議所は経営相談窓口をいち早く設置し、「地域経済の最後の砦」として経営指導員を中心に会議所一丸となって素早い対応に取り組みました。地元の土浦市にはプレミアム付き商品券の発行を土浦市新治商工会やJA水郷つくばとともに要望し、これを受け、市は1万円で1万5千円分の買い物ができる「コロナに負けるな! 応援チケット」を昨年9月から販売。約10億円分の消費喚起につなげることにもなりました。恒例の土浦キララ祭りなど人の集まる人気イベントは軒並み中止になりましたが、土浦の花火の代替企画として打ち上げ場所は非公開のサプライズ花火を開催。市民の皆さんに少しだけ喜んでいただきました。
 地域を元気にしていく布石は企業誘致だと考えます。ここで商売をしたい、モノを作りたいという事業者が現れれば新たな雇用が生まれ消費も広がります。人やモノを呼び込む流れができれば持続的なにぎわいが生まれます。
 今年は地元企業のIT化支援にも本腰を入れていきます。経営相談やセミナー、検定試験などのオンライン化のほか、デジタル活用による新事業展開・販路拡大を後押しします。また、土浦市の公共交通ネットワークの形成や自動運転などの先端技術を活用した新たな交通体系「つちうらMaaS」への支援を行っていきたいと思います。
 国内三大サイクリングロードの一つ「つくば霞ケ浦りんりんロード」は、観光客迎え入れの玄関口となります。土浦駅ビルには昨年、星野リゾートのホテルもオープン。〝自転車のまち〟として本格始動しました。人の集まる魅力あるまちに向け一緒に知恵を絞り汗をかいていきます。
地域振興、経営相談、ビジネス交流、観光振興、地域イベントの運営、商工業の発展に貢献する地域の総合経済団体