昨年は新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大が収まらず、今までにない厳しい時代が始まったという気分に覆われました。しかし、歴史をひも解いてみれば20世紀前半には世界恐慌やスペインかぜの流行など、今回と同じように世界を揺るがすような出来事がありました。技術革新により変化のスピードはますます速くなり、近い将来社会や経済に大きな変化が予測される中で、今年も挑戦を忘れずに仕事に励んでいきたいと思っています。
　会社勤めを約20年間続けた後に一念発起して独学で勉強し、30代半ばで不動産業の仕事を始めました。人脈を大切にして地道に努力を積み重ねながら、ビル・倉庫の管理、太陽光発電事業などにも取り組み、半世紀を越えて仕事を続けてまいりました。
　長く続けるコツは平凡であることが一番大事で、自分の持っている力をよく自覚することです。もちろん長い間には浮き沈みもありますが、「困った」「大変だ」は口にしないよう心掛けています。
　私の住む桜川市は、里山の景観が美しく自然に恵まれています。特に桜が見ごろとなる４月は素晴らしい眺めです。大塚秀喜市長が掲げている「日本一のヤマザクラの里」構想は、長い時間がかかると思いますが、ぜひとも実現に向けて頑張っていただきたいと思います。
　一方で少子高齢化の影響は避けられず、残念ながら合併した時よりも人口が減少しています。それに伴って学校の統廃合も進み、次代を担う子供たちが健やかに育つための環境づくりが大きな課題です。自分の力は限られていますが、できる範囲でまちづくりを支援していきたいと考えています。