茨城県関連企業・団体新年展望

2021
茨城むつみ農業協同組合
代表理事組合長 関根 芳朗氏
信頼される農協を目指す
昨年は新型コロナウイルス感染症の対策に追われる中、農家への営農支援と併せて経営改革の歩みを止めないよう、努力を続けた一年でした。農家と直接触れ合う訪問の機会が少なくなり、農協本来の役割を十分に果たせなかった反省はありますが、コロナ禍の中でも職員一同働き方を工夫し、感染予防対策にも取り組んでまいりました。
農産物の流通においては例年と違った展開になり、現場は苦労が多かったと思います。コメを例に取ると、春先は緊急事態宣言の影響で外出機会が減り、消費行動では備蓄を求める傾向が顕著になって米価は高騰しました。しかし、その後は需要が冷え込んでコメ余りとなり、秋の新米も消費が伸び悩んでいます。当農協の主力であるキャベツ、レタスなどの露地野菜にも同じ傾向はみられ、秋の豊作に加えて需要の冷え込みが価格にも大きく影響しています。
今年もコロナの影響は避けられないとみています。そうした中でも当農協のブランド力を上げていくためには、組織を挙げて契約販売のシェアを高めることが第一だと考えます。昨年に引き続き、販売ルートを増やし、エンドユーザーに近い量販店にどのように届けるか工夫することが具体的な戦略となります。
今後の農業はITの活用が確実に増え、スマート農業を推進していく流れも強まると予想されます。新しい農業の在り方に関心の高い農家も増えており、職員も研修して知識を深める必要があります。
産地間競争を生き抜いていくためには、当農協が生産者にとって必要とされるよう存在価値を高めていかねばなりません。農協と農家が手を取り合い、ともに進んでいく年にしたいと考えます。
本店 境町長井戸23
☎0280(87)1161
事業内容/信用、共済、購買、販売、保管、利用など
主な事業所/本店、支店、営農センター、道の駅ごか農産物直売所など
https://www.jamutsumi.com/