昨年は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、国内においても甚大な影響を及ぼしました。弊社も、基幹事業である「鹿島セントラルホテル」の運営、不動産業や公共施設の管理などで大きな打撃を受け、厳しい一年となりました。このような状況下においても、お越しいただくお客さまの安全、安心の確保のため、スタッフの健康管理、来館者への消毒や検温の徹底などできる限りの感染防止対策を行ってきました。
　一方で、コロナ禍がこれまでを見直す良い機会となり、社員の再教育や各施設の点検や整備を行うことができました。これらを生かし、さらに充実した高品位なサービスの提供に努めていきます。
　地元の食材を生かしたホテルのホームメイド商品の開発にも力を入れてきました。神栖市が日本一のピーマン産地であることに着目し、試行錯誤を経てピーマンソフトクリームを商品化し、市の特産品に認定されるとともに、ホテルの人気メニューであるカレーを生かした、カレーパンの販売やレトルトカレーの開発に取り組んでおり、今後も魅力的な商品の開発に力を注いでいきますので、ぜひご期待ください。また、神栖市と災害時における宿泊施設の提供に伴う協定を締結し、地域の皆さまの安全確保策を講じることもできました。
　今年は延期となった東京五輪の年です。厳しい大会が予想されますが、万全の対策を施して選手やお客さまを迎え入れたいと思います。
　コロナ禍を機に、従来の会食の形態にも変化が求められています。時勢に合わせたサービスを提案し、お客さまが笑顔になれるような時間をお過ごしいただけるよう、まい進していきたいと思います。